2023年に美幌を含む北海道内6つの博物館で行われた展示「推し花の押し花~牧野富太郎と植物標本」の内容をまとめた冊子が完成した。美幌博物館はこの冊子を、ロビー展「すごい標本!すごい資料!!」開幕日の7月6日(土)から希望者に配布する。
展示は、牧野富太郎がNHK連続テレビ小説「らんまん」のモデルになったことに合わせて企画。北海道総合博物館、美幌博物館、浦幌町博物館などに在籍する学芸員が、それぞれ調査・研究を進める〝推し花〟を押し花で紹介した。美幌博物館では、学芸員が昨年8月に美幌峠で発見した「ハイキジムシロ」を展示した。
冊子では各博物館の学芸員が推し花を写真や文などで解説。美幌博物館のページでは、ハイキジムシロがバラ科の外来植物で、北海道東部では初めて確認されたことを紹介した。ハイキジムシロに加え、ウコギ科のチドメグサも掲載した。
牧野富太郎や各博物館の紹介も掲載。学芸員は「オホーツクでは見られなかったり、目に留められることがあまりない少しマニアックな植物も紹介されています」と話している。配布は先着100部。無料。問い合わせは博物館(0152-72-2160)へ。(浩)