自転車ロードレースのシマノレーシングチーム(大阪府堺市)が、北見で初めての夏合宿を行っている。市内若松の自然休養村センターを拠点に毎日200キロ近い走り込みを行い、レべルアップを図っている。
北見市は近年、自転車競技の練習に適した環境が評価され、合宿チームが増加傾向にある。シマノレーシングチームは1976年に発足した国内草分けの老舗チーム。人気漫画「弱虫ペダル」の作者、渡辺航氏が監督を務める弱虫ペダルサイクリングチームが3年前から北見で合宿しており、同チームからシマノに移籍した選手が北見合宿を強く推したこともあり、今回の夏合宿が実現した。
同チームの野寺秀徳監督は「北海道合宿の良さを以前から聞いてはいたが、距離の問題もあり今まで実現しなかった。実際に来てみて環境の良さを実感している。この時期の大阪は酷暑でコンディションを維持するだけで精一杯。北見地方は気候が快適で信号機や交通量も少ない。選手の実力アップが期待できる素晴らしい環境」と語る。
今回は所属10選手のうち学生や故障者を除く7人が参加し、4日から12日まで滞在。ライトブルーのユニフォームに身を包んだ選手達は、それぞれの目標を胸に大自然の中を疾走している。
今後は、8月下旬のシマノ鈴鹿ロードレースを皮切りに今季の後半戦がスタート。野寺監督は「シマノ鈴鹿ロードレースでは個人優勝者を出すこと、チームトライアルで優勝することが目標」と話している。(柏)