今年6月30日に人権擁護委員を退任した北見の小橋澄夫さん(76)に法務大臣感謝状が贈られた。小橋さんは2011年10月から4期12年間にわたり人権意識の普及、高揚に尽くした。
小中学校などで開催する人権教室の教材やマニュアルを作成し、人権教育の推進に力を発揮した。学校や職場、インターネット上などで起こるさまざまな人権問題についても相談に応じ、その際は「いつも傾聴を心がけてきた」という。
北見市役所で行われた贈呈式では、釧路地方法務局の竹村啓人局長が感謝状を手渡し、北見人権擁護委員協議会の谷昭廣会長が記念品を贈った。竹村局長は長きにわたる委員活動を労い「退任後もよき理解者としてアドバイスをお願いします」と述べた。
小橋さんはこれまでの活動を振り返り「皆さんの理解があって楽しかった。あらためて人権とは難しいことではなく、生活そのものだと感じました。他者への理解がより求められる時代になり、それを広めていくことが重要だと思います」と話した。(理)