美幌町の交通安全指導員と交通安全推進委員を計55年間にわたり務めた男性(86)が、北海道警察の警察協力功労者等表彰(警察本部長表彰)を受けた。9日に美幌警察署で伝達式が行われた。

　男性は町内で自転車店を営みながら、1969(昭和44)年に指導員に就任。各期の交通安全運動期間をはじめ、街頭で子どもらに交通ルールの遵守を呼びかけてきた。今年3月末に推進委員を勇退したが、春先に小学校で開かれる自転車教室では講師を続けている。

　9日は髙田良一署長が男性に警察署で表彰状を手渡した。男性はこれまでの活動について「あっという間。こんなに長く務めるとは自分でも思っていなかった」と話した。

　自転車教室で指導を続けることについて「売る者として、正しく乗ってもらいたいという思いで続けています。ドライバーの方は、歩行者を守る気持ちを忘れず運転していただきたい」と話した。署長は「美幌町の交通マナーが良いのは、男性が長年、熱意をもって活動していただいたからこそ」と長年の功績をたたえた。(浩)