訓子府町公民館ロビーに展示されている木彫「くわ・くわ・くわ」を手がけた東京在住の彫刻家、山本麻璃絵さん(36)が13~17日に町内で作品の公開メンテナンスを行った。
武蔵野美術大学との連携事業「アート・タウン・プロジェクト」の一環で2017年に制作。作品は、訓子府小学校のシンボルとして長年親しまれながらも16年の台風で倒れたハルニレを使い、開拓に使われた「鍬」と特産品の「とうもろこし」「メロン」「たまねぎ」のモチーフを合わせ、まちの歴史を表現している。
公民館の裏手で行われたメンテナンス作業では、乾燥によりできた亀裂部分に木くずとボンドを練り合わせたものや新たな木をはめ込み、チェンソーやグラインダーで表面を馴染ませていった。
山本さんは「アートを通じて訓子府と縁ができ、こうして帰ってくることができてうれしい。これからも町民の方に愛されていく作品になっていけば」と話していた。
18日には山本さんが講師を務める木彫教室も開かれた。(理)