美幌町身体障害者福祉協会(柴田利治会長)と美幌町連合商店会(佐藤修三会長)が19日、商店街を歩いて調査し、バリアフリーについて意見を交わした。
障がいがあっても商店で買い物を楽しめることを広めようと、初めて企画した。両会の会員、町や社会福祉協議会の職員ら15人ほどが参加。眼鏡店、洋品店、郵便局、銀行、文房具店、花き店などを巡った。
入り口の段差を越えたり、店内の通路を車いすで通ることができるかなど、店主とともに調べた。美幌郵便局、北洋銀行美幌支店では、営業時間内はトイレを使えることを確認。移動時には、歩道の舗装状況や傾斜なども確認した。
調査後は、しゃきっとプラザで意見交換。人工股関節の女性は「店の方の配慮もあり、思っていた以上に車いすなどでも行けるお店が多かった」と感想を述べた。
歩道については意見が多く出た。車いすの男性は「傾斜がきついと片手でブレーキをかけながら進まなければならないので大変」、義足の男性も「転びやすくなってしまう」と指摘。電動車いすの女性は「インターロッキングはガタガタ揺れて通りづらい。通常の舗装がありがたい」と打ち明けた。
町の担当職員は「傾斜は冬場のスリップにもつながる。改修の際は今後も改善に努めていきたい」などと答えた。
福祉協会は今後も車いすの体験会などを通じてバリアフリーの普及を図る。(浩)