■再開催
今月2日夜に東藻琴地区で開かれた住民説明会。参加人数は、本紙記者のカウントで62人。町側からは、松川町長や副町長、東藻琴総合支所長らが出席し、質問に答えた。
11人の質問者からは、「どうして東藻琴に決まったのかが不透明」「『説明会』という中で『決定』という形で押し付けている」「町長は『大空町のため』と言うが、負担があるのは東藻琴」「(建設予定地を東藻琴に決めるまでの)時間が短すぎてみんな不信感を持っている」などの疑問や不満が寄せられた。
■説明会
1市5町による「斜網地区廃棄物処理広域化推進協議会」は昨年10月、大空町から「住民の合意を得た」との報告を受け、焼却処理施設の建設予定地を東藻琴とする方針を固めた。
広域協議会が方針を固める前までに、大空町が東藻琴で開催した住民説明会は7回。このうちの4回は、建設予定地周辺の自治会を対象にした説明会となっており、東藻琴全体に参加を呼びかけた説明会は3回だった。
広域協議会が方針を固める前まで、町は住民説明会のほか、広報誌でも5回にわたり広域ごみ処理などについて説明。こうした経緯を踏まえ、町は東藻琴を焼却施設の建設候補地とすることについて、住民の合意を得たと判断したようだ。
一方で、広域協議会が焼却施設の建設予定地を東藻琴とする方針を固めた昨年10月以降、東藻琴全体に参加を呼びかけた住民説明会は、昨年12月から今年8月に計5回開催された。
今年7月と8月の全体説明会では、建設予定地として東藻琴が選ばれたことに対しての質問や意見が出されたが、「十分な回答が得られなかった」(男性町民)ため、住民側は改めての開催を要望。結果、今月2日の説明会が実現したという形だ。
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次回は、松川町長の答弁内容の〝ポイント〟などを紹介する。