屋外時計は、青色とピンク色に塗装された高さ3・5㍍ほどの鉄柱に設置。閉園時は寺の境内東側にL字型の園舎があり、時計は玄関横に設置されていた。青木さんが1985(昭和60)年に園長に就任した時には、すでにあったという。
園舎は取り壊したが、「幼稚園の面影がすべて消えるのはさびしい」と、時計は残した。現在は寺の前のバス停に近い場所に移設されている。
閉園後、いつしか故障で止まっていたが、このほど町内の電気店に依頼して修理。再び動き出した。さびが目立ち始めた鉄柱も、近く塗装し直すという。
幼稚園は1942(昭和17)年、青木さんの父親の唯信さん=前住職=が季節保育所として開設したのが始まり。戦後の51年に保育園、64年に幼稚園の認可を受けた。歴代の卒園児は2318人を数える。
青木さんは「直すことができてうれしい。卒園した子どもたちは津別を離れた人も多いと思うが、帰ってきた時には時計を見にきてほしい。当時を思い出してくれたら」と話している。(浩)