金融機関を狙う強盗への対応訓練が11月27日、福住郵便局で行われた。局員が犯人への窓口での対応、逃走時のカラーボール投てきなどを訓練した。
年末が近づき、金融機関を狙う強盗事件の発生が懸念されることから美幌警察署が実施。21日には津別町内の本岐郵便局でも同様の訓練を行った。
福住の訓練では、署員扮する犯人が窓口で局員にナイフを向けてバッグを出し「生活かかってんだ!早く金を出せ!」とすごんだ。
局員は犯人が逃走のため車に乗り込むと、追いかけて訓練用カラーボールを投げ、命中させた。臨場した警察官に犯人の身長や服装、逃走車両の色やナンバー、逃走方向などをほぼ正確に伝えていた。
美幌警察署の高橋勇樹刑事・生活安全課長らは講評で、犯人の攻撃を避けるため十分な間合いを取ること、「落ち着いてください」などの声掛けが大切だと指摘。犯人が「生活かかってんだ」と言っていたことは、警察にとって重要な情報だとし「できるだけ多くのことを伝えてほしい」と求めた。
訓練後は、特殊詐欺の被害者が来局した際の対応も訓練した。(浩)