
高橋くんは身長172㌢、体重92㌔で、ポジションはプロップ。スクラムの最前列で相手と組み合ったり、モールで相手を押し込んだりと〝縁の下の力持ち〟的な役割を担った。
北海道は大会で、山梨、福島との三つ巴戦に臨み、山梨に14―7、福島に36―0で勝ち上がったが、茨城に19―62で敗れ、9位と10位の決定戦に進んだ。決定戦では埼玉を59―7で下した。
高橋くんは「関東のチームはタックルが低くて強く、展開も速かったです。個々の能力が高かった」と印象を述べつつ「コンビプレーなど通用する部分もありました」と手ごたえも持ち帰ってきた。
大会に向けては、6月以降、札幌市などで開かれた3度の合宿に参加。6月の時点で59人いた選手が合宿のたびに絞られ、10月に北斗市で開かれた北海道、北東北のファーストステージを経て22人のメンバー入りを果たした。「素直にうれしいです」と笑顔を見せる。
合宿やファーストステージでは、自分からチームメートに話しかけたり、負けている時に大きな声を出して盛り上げるよう心掛けたといい「技術面より、そういうコミュニケーション力が評価されたのかもしれません」と話す。
通用するプレーもあり自信に
高校では「花園の舞台に立ちたい」
少年団からは6月の合宿に5人が参加。少年団の横山聖二さんは「誰が選ばれてもおかしくないレベルでした。高橋くんが最後まで残ったのは、自分を積極的にアピールできたからではないかと思います。おだやかな性格ですが、合宿や大会を通じて成長しました」と努力を認める。
父親やおじなど親類にラグビー経験者が多く、幼稚園時代にラグビーを始めた。今冬も全国大会に出場する遠軽高校に進み、ラグビーを続けるのが現在の目標。「大会では良い経験を積むことができました。当たり負けしない選手になりたい。花園の舞台に立ちたいです」とさらなる向上を誓う。(浩)