札幌すすきのの雑居ビル火災を受け北見地区消防組合消防本部は3日から、北見市内のビルで緊急防火指導を開始した。対象は火災のあったビルと同様に建物内の直通階段がひとつの建物(特定一階段等防火対象物)で、防火管理業務や消防用設備の維持管理が適切に行われいるかなどを点検している。
同火災は11月26日、札幌すすきのの地上6階・地下1階の雑居ビルで発生し、20代~50代の男女4人が負傷。放火のうたがいが持たれている。
今回は同組合管内の特定一階段等防火対象物21施設のうち、飲食店などが入居する北見自治区内の複合ビルなど11施設を対象に緊急防火指導を実施。同本部は13日までに調査し、必要に応じて指導・啓発を行う。
主な点検内容は防火管理者の選任や火災報知器、避難はしご、防火扉などの消防用設備が正常に作動しているか、階段に障害物がないか、消防用設備等点検結果報告書などの必要書類が備えてあるかなど。
行政指導で改善が認められない場合、建物の使用停止や制限などの命令や警察へ告発される可能性もある。(柏)