レーザー照射でカラス撃退を

2024-12-06 掲載

(置戸町/社会)

置戸町・ふん害発生の〝たまり場〟で

 置戸町の中心地区では夕暮れ時になるとカラスの大群が集まり、ふん害の被害が出ていることから、町はレーザー照射による対策を講じている。

現在は〝いたちごっこ〟状態
町民に撃退装置の貸し出しも

レーザー照射を行う町職員 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
レーザー照射を行う町職員

 町内では夕暮れ時になると、中央公民館やスポーツセンター、地域福祉センター周辺などにカラスの大群が集まり、ねぐらへ戻るまでの数時間、上空を旋回したり、羽を休め、地域住民からふん害の被害が寄せられている。郊外地区でも酪農家の牛舎にカラスが入り、牛の乳房をつつくといった被害が出ている。

 町は効果のある対策を模索する中で昨年度、緑と赤色のレーザー光を形や大きさ、方向を変えながら照射できる装置を使い、レーザー照射によるカラス撃退の実証実験を実施。カラスの群れにレーザーを当てると一斉に飛び立ち、移動を繰り返しながらもレーザーが当たらない場所に逃げることが分かったという。

 今年度も〝カラスのたまり場〟でレーザー照射を続けており、1週間ほど連続で続けるとカラスが姿を見せなくなった。しかし、しばらくすると照射以前の状態に戻ってしまい「カラスの滞在場所を移動させるまでには至っていないのが現状」と町町民生活課。「ふん害の多い地域全体で継続的に取り組むことができれば、今以上の効果が期待できるかもしれない」と、頭を悩ませながらも対策を講じていく。

 また、今年10月からは、町民向けにカラス撃退装置の貸し出しも行っており、ふん害被害に悩む町民へ活用を呼び掛けている。問い合わせは町町民生活課(0157-52-3315)へ。(理)

強い光が出る撃退装置 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
強い光が出る撃退装置

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