北見市議会 代表・一般質問

2024-12-13 掲載

(北見市/政治・社会)

市内のヤングケアラー
調査通じ「把握に努めたい」

 定例北見市議会は12日、前日に続いて代表・一般質問を行った。

 髙田有修議員(次代)は、市が11月に市内中高生世代を対象に実施したヤングケアラー(※)に関するアンケート調査や市内小中学校の児童生徒のいじめ、不登校の実態などを質問。

中高生の3・9%が該当…長時間の世話も

 現在、集計を進めているヤングケアラーの調査について、子ども未来部の堀越順巧部長が説明。それによると、アンケートには中学生664人、高校生850人の計1514人が回答。このうち家族の世話をしているのは中学生が30人、高校生が29人の計59人(全体の3・9%)。世話などをしていることで学校に行けないことがあるのは中学生3人。また5時間以上世話をしているのは中学生が平日では2人、休日では7人に上り、堀越部長は「本質的なヤングケアラーの把握に努めたい」と述べた。

いじめによる不登校「いない」

 学校教育部の宮川真一部長はいじめ・不登校の実態について説明。それによると、いじめの認知件数は2023年4~

7月が209件、24年5~7月は265件と1・3倍に増加。不登校については23年度が小学生102人、中学生196人の計298人に上り、その要因は「様々で複雑だが、いじめによる不登校の児童生徒はいない」と答弁。「保護者に相談窓口を集約したチラシを配布するなど適切な情報を得られるようにしたい」と述べた。

廃止後の公共施設「売却が基本」
端野図書館の維持管理費「示せない」

 加代博志議員(次代)は、財政健全化計画・アクションプランに関連し、用途廃止後、放置されている公共施設の数などを質問。阿部実総務部長は令和6年8月末時点で50件程度とし、廃止後の公共施設については「売却を基本とし、売却できない場合は貸付により自主財源の確保に努める」と述べた。

 また、端野町図書館を全面改築した場合の維持管理経費について質問。高谷ひかる社会教育部長は「詳細について実施設計において検討しているところであり、お示しすることができない」と述べた。(柏)

※ヤングケアラー=本来は大人が担う介護や家事、家族の世話などを日常的に担う子どもや若者。

キーワード

  • 北見市議会
  • ヤングケアラー

関連記事

検索フォーム

キーワード

地域

表示順

 

カレンダー