北見警察署管内(北見市、訓子府町、置戸町)の今年の交通事故死亡者数が12月24日現在、0人で推移している。本紙の警察への取材によると、記録の残る1954年以来、年間ゼロは70年目で初めて。同署交通課は「運転者、歩行者皆さんの意識高揚の表れ」とみており、安全・安心な地域づくりへ変わらず厳しい目で見守っている。
1月〜12月の発生を毎年まとめており同署管内の昨年の交通事故死者数は5人だった。
死亡事故はモータリゼーションの到来とともに昭和40年代に増加の一途をたどり1968年には年間死者数27人を数えた。近年は2015年に1人と減少傾向もゼロはなかった。
死亡事故は北見市内では昨年11月26日以来394日発生していない。訓子府町では2021年3月25日から1370日、置戸町では2017年3月16日から2840日に達する。両町では今年、人身事故の発生そのものが0件だ。
昨年の死亡事故はいずれも国道39号線で発生。同署は国道での交通取り締まりを強化するとともに「場所を変更して広く取り締まった」。5件の内訳は歩行者の道路横断中、自転車走行中、単独での道路逸脱と様々で、同署はあらゆる住民への講話の機会を通じて交通安全を呼び掛けてきた。
今年は発生件数自体が昨年を2割以上、下回っている。同交通課は「交通安全団体など関係機関のご努力のたまものです」と感謝し、残り1週間へ向け、気を引き締めている。