市民意見の反映を 建設的な提案多く

2025-01-09 掲載

(北見市/社会)

端野 北見市財政健全化計画説明会

再度の説明会開催を求める声相次ぐ
図書館整備は賛成なく

返答を打合せする辻直孝市長=右 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
返答を打合せする辻直孝市長=右

 北見市の財政健全化計画説明会は昨年12月22日、端野自治区を対象に市端野町公民館で開かれた。建て替えが取り沙汰される同自治区の端野図書館と周辺整備については、ほとんど議論に上らなかった。一方で会場からは財政悪化の要因は「私達にも責任ある」として、市民を交えた再生計画の立案を求める建設的な提案も複数出された。

 端野図書館とその周辺整備の総額15億円とされる事業については、他自治区の説明会と同様に端野でも「いったん立ち止まって」と延期を求める意見に会場から拍手が起こった。「賛成の意見が聞こえてこないが、市民アンケートなどを通じて賛否をたずねては」と提案する意見が出た。

 アクションプランを作成する前に市民の要望を聞いたのかと疑問視する声が相次いだ。

 「急に計画が作られ提示されても利用する側として納得いかない。私達にも責任ある。話し合ったらお互いの良い点を出し合えるはず」などと一方的ではない話し合いの機会を求める声が続出した。

 会場から「市民は説明会を一回開催されただけでは納得しない。出された意見を反映し、もう一度開催を」「説明会をやりましたという免罪符に使ってほしくない。市民に寄り添い、知恵を絞ったアクションプラン2の発表を」と迫る意見に、辻直孝市長は「貴重な意見として受け止めさせていただく」と述べるにとどめた。

 また「出された意見を受け止め、今後検討させてもらう」と答える辻市長に対し、参加者は「中期財政計画や新年度予算編成に間に合わせるには時間がないのでは」と疑問の声。会場からは「結論ありきの計画と説明会に思える」と不信感を募らせる声が聞こえた。

 約120人が参加し、予定の時間を延長して約3時間、質疑応答を行った。

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  • 北見市財政健全化

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