ジュニアオリンピックカップでは予選、決勝とも3本ずつ跳躍。決勝の3本目で、自己ベストを22㌢更新する15㍍06を記録した。「会心の跳躍という感触はありませんでしたが、力まずに臨んだのが良かったのかもしれません。目標だった15㍍を超えられて良かった」と話す。
中学までは走幅跳が中心だったが、栄入学直後に三段跳も始めた。高体連の支部大会で、栄の三段跳の出場枠が空いていたのがきっかけという。「助走の速度が記録に直結するなど、走幅跳とは違ったおもしろさがあります」と魅力を語る。
2冠達成に向け、走幅跳は7㍍台後半、三段跳は15㍍80を目指す。現在は部の練習に加え、毎日1時間ほどの自主練習にも取り組む。「栄はすごい選手がたくさんいて刺激になりますし、練習環境も整っています。冬は大会がないのでモチベーションを保つのが大変ですが、2冠だけを考えて頑張っています」という。
12月下旬から1月中旬にかけて帰省。元旦などを除き、地元でも練習を重ねた。「美幌は知っている皆さんがいて安心します。後輩が成長していて、自分も頑張ろうという気持ちになります」と話す。
美幌陸上クラブで陸上を始め、美幌北中時代に多くの全国大会で入賞し、頭角を現した。クラブ代表で父親の秀人さん(57)は「これまで積み上げてきたものを出し切る1年。楽しむことを忘れずに取り組めば結果はついてくるはず」と期待している。 (浩)