2003年以来、女性の議員や立候補者が1人もいない置戸町議会は12日、議員と町民が意見を交わす「議会懇談会」を町中央公民館で開いた。町政や議会への関心を高め、女性活躍のきっかけになればと町内の女性団体を中心に参加を呼びかけ、約40人が参加。訓子府町議会の女性議員2人を招き、立候補のきっかけやまちづくりへの思いを聞いた。
懇談会は町議会の議会活性化委員会が毎年開いている。今年は訓子府町議会の泉愉美副議長と吉野美香議員を迎えて「女性から見たまちづくり」をテーマに意見を交わした。
立候補のきっかけについて泉副議長は先輩女性議員から声をかけられて、吉野議員は女性立候補者がいないことに危機感を覚え、自ら行動したという。議員として活動する中で、吉野議員は女性だからと強く意識することなく、あくまでも「町民目線で物事を考えています」と話した。
参加者からは立候補に際して家族の理解が得られたか、今後のまちづくりの展望は、などと質問があがった。
泉副議長は最後に「職業選択の一つに議員があってもいいと思う。やりがいがあり、勉強にもなります。皆さんも勇気を出してチャレンジを」と訴えた。 (理)