
地域ぐるみで子ども達を守り育てていく願いを込め、置戸町に誕生した「地域子どもみまもり隊」(三好秀市隊長)の啓発活動が6月29日、おけと夏まつりの会場で行われた。多くの町民が訪れるなか、ウォークラリー形式で子どもと隊員が挨拶を交わし、安心・安全なコミュニケーションの輪が広がった。
地域と学校、子ども達の関係性が希薄になってきているのではないか―といった声が町学校運営協議会の中から上がり、あらためて見守りの体制づくりなどを検討してきた。
同隊によると、かつて全国で校内への不法侵入や敷地内での殺傷事件が頻繁に起こり、平成の半ば頃に子ども達が緊急避難する「こども110番」の家ができ、常に地域で見守っているというメッセージを発信していた。
その頃の父母らから一世代近く経った今でも、この取り組みは大事だと昨年あたりから再び気運が高まり、関係者が具体的な活動目標などを協議してきた。
取り組みの一つとしてまず挨拶を掲げ、登下校時など、ふだんの生活での他愛もない会話を重視する中で安全を確認する。
まつり会場での活動は「あいさつキャンペーン!」と名付けられ、子どもは缶バッジを着けた隊員に出会うと挨拶するルール。シールをもらい、6枚集めると会場内でスマートボールが楽しめる。子ども達は遊び感覚で、自然に挨拶ができるようになっていった。
同隊は、隊員(缶)バッジの着用で活動を浸透させるとともに、オリジナルステッカーを住宅や事業所に張ってもらって安全・安心なまちづくりを共有していきたい考え。 (寒)