水谷市長、減給30%1カ月

2025-03-28 掲載

(網走市/政治)

広域ごみ処理施設「白紙撤回」問題で

 斜網地区1市5町の広域ごみを処理する焼却施設の建設予定地(大空町東藻琴地区)から産廃が見つかり、建設が白紙撤回となった問題を受け、網走市の水谷洋一市長は「政治責任を明らかにする」として、減給30%1カ月とする議案を網走市議会定例会に提案し、可決された。提案理由の説明の中で、水谷市長から市民への謝罪はなかった。 (大)

検証踏まえ、「責任を明らかにする」

21日の定例議会で提案理由を説明する水谷市長(網走市議会YouTubeより) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
21日の定例議会で提案理由を説明する水谷市長(網走市議会YouTubeより)

 1市5町の斜網地区廃棄物処理広域化推進協議会(会長、水谷市長)は昨年12月、大空町からの申し出を受け、焼却施設の建設予定地を白紙撤回することを了承した。

 白紙撤回となるまで、建設地調査や設計などに約1億5千万円の公金が投じられた。

 同協議会は今年2月、法律家や大学教授ら3人からなる第三者委員会に検証を依頼。執務に法的な問題はなかったものの、「職員を束ねる首長の全般的な統率力や指導力の問題、換言すれば、すぐれて政治的な問題である。これは、関係市町のすべての首長に共通する責任」との指摘を受けた。

 21日の同市議会定例会で水谷市長は、自身の減給に関する条例改正案を提案。提案理由の説明は、第三者委の検証報告をなぞる形で作成したペーパーを読み上げるだけで、市民への謝罪はなかった。

 同市議会での可決を受け、水谷市長の給与は4月の1カ月分だけ、25万800円減額の「58万5200円」となる。

 21日の同市議会・総務経済委員会では、水谷市長の減給に関する議案を審議。市議からは、市民に謝罪しない水谷市長の姿勢や政治責任の取り方について厳しい質問が寄せられた(※同委員会での詳細な〝やり取り〟は後日の本紙で紹介する)。

キーワード

  • 水谷市長
  • 減給

関連記事

検索フォーム

キーワード

地域

表示順

 

カレンダー