訓子府町の地域おこし協力隊に斜里町出身の武田悟さん(60)と北見市出身の鈴木祐也さん(45)の2人が1日、着任した。伊田彰町長から辞令が交付された。武田さんはコミュニティーサポーター、鈴木さんはまちづくり会社設立スタッフの任務にあたる。
武田さんは高校卒業後、北海道警に採用されて定年まで勤めた。2019年4月から22年3月までの3年間は訓子府駐在所に勤務しており、着任にあたり「やっと戻ってこられた感じ」と話した。今後は警察官時代の経験を生かし、地域の見守り活動などに携わりながらコミュニティ活動の支援にあたる。
鈴木さんは北見工業大学を卒業後、空調メーカーの保守点検などを行う会社に就職し、営業から関連会社との調整、修理までをワンストップで行っていた。26年の設立を見据えるまちづくり会社の方向性を定めるために各分野への聞き取りなどに取り組む。
辞令を受け取った武田さんは「子どもからお年寄りまでが集まれる居場所づくりに取り組みたい」、鈴木さんは「緊張していますが、自分に何ができるのかを考え、行動していきたい」と意気込みを語った。
この日は、まちづくり会社設立スタッフとして宮城県出身の杉山惠美さん(49)も着任予定だったが、体調不良のため欠席。さらに6月1日からは、大分県出身の井上亮さん(45)も同設立スタッフとして協力隊に加わることが決まっており、町の地域おこし協力隊は6月までに全7人となる。 (理)