
校舎にヒグマが侵入した時の対応を学ぶ訓練が4日、美幌高校で行われた。生徒たちが、ヒグマと対峙した時に有効とされる「目をそらさない」「集団で行動する」などのポイントを実践した。
学校現場へのクマ侵入は、2024年12月に岩手県内の小学校で発生。道内でも、稚内の小学校、興部町内の中学校などのグラウンドで目撃された事例がある。
訓練は万が一の事態での生徒の安全確保や、関係機関との連携を深めようと、高校と美幌警察署、役場、美幌消防署、猟友会美幌支部が合同で実施。訓練前に、美幌警察署地域課の谷口学係長が、ヒグマに遭遇した時の対処法として「あわてず、背を向けず、目をそらさずに集団で後ずさりして安全な場所に避難すること」と指導した。
警察署員扮する親子グマ2頭が集会中の体育館に侵入。生徒たちは教わった対処法を実践して、教室に避難した。
絶対ないとはいえない
日頃から備えを!
消防署員はヒグマに襲われ、負傷した設定の教員を搬送。猟友会は、2階建ての2階から、グラウンドにいるヒグマを狙撃する流れを確認した。
谷口係長は「集団で避難したことはすばらしい」と評価。「ヒグマの侵入は絶対にないとはいえないので、日頃から備えを」と呼びかけた。 (浩)
