2025年第2回定例北見市議会は18日、安藤憲彦議員(市政みらい)、髙橋宜嗣議員(次代)、小野卓也議員(市民・連合クラブ)、菊池豪一議員(日本共産党)の4人が代表質問。民間企業による市幹部職員への接待問題や財政健全化などを質した。
武田雅弘副市長ら幹部職員が複数回に渡り、市と利害関係のある北見都市施設管理公社から接待を受けたとされる問題について辻直孝市長は「公務全体に疑念を抱かせたことを大変重く受け止めている。私の政治生命をかける思いで迅速かつ確実に調査を行い、事実関係が確認でき次第適切に対処する」と答弁。北見ファミリーランドの指定管理などを受託する同公社への調査については「弁護士や公認会計士に依頼し、調査を行う」との考えを示した。
自らの行動について問われた武田副市長は「市民にご心配をおかけしたことを重く受け止めている。私も調査対象であることから、現時点での回答は控えさせていただく」と語った。
また、辻市長は同公社社長と24年度に3回、25年度に1回面談したとし、「意見交換や施設視察の行程で面会したが、面会内容を記録したものはない」と述べた。
また、来年3月末で北見ファミリーランドの指定管理が更新を迎えることについて菊池議員は「引き続き指定管理者を務めるのはあり得ないのではないか」と追及。辻市長は「事実確認ができた段階で適切に対処する」と述べるにとどめた。
財政健全化計画・アクションプランに関する再度の市民説明会については「SNSや市長への手紙、市長へのポスト、移動市長室、ミント宅配便を通じて市の考えを丁寧に説明し、市民からの提言を今後の検討につなげたい」と理解を求めた。
このほか相内義務教育学校の開設を事業途中で白紙撤回したことについて、辻市長は「地域の期待に沿えず、混乱を招いたことをお詫びする」と陳謝した。(柏)