定例北見市議会は19日、6人が一般質問を行った。前日に続き、市の指定管理者などを務める民間企業による市幹部職員への接待問題について質疑が行われ、自身の行動を問われた武田雅弘副市長は「私も調査対象の一人」として、具体的な答弁を避けた。
松谷隆一議員(市民クラブ)は、「会社(北見都市施設管理公社)側からどのような連絡を受けて(会食に)参加したか」「どのような場所で会食したか」「接待は本当に教育長時代の1回のみか」など副市長の行動を質問。しかし武田副市長は「この件は私も調査対象となっており、答弁は差し控えさせていただく」と具体的な説明を避けた。また、自身の進退については「今後の調査に真摯に協力し、職責をまっとうすることで責任を果たしたい」と述べた。
この問題の調査を弁護士や公認会計士に委託する理由について、阿部実総務部長は「調査の透明性を確保する上で必要と判断した」。調査費用については「職員費で対応する」と答えた。
このほか他の指定管理者への調査について阿部総務部長は「まず一部報道の件を調査し、その後、他に同様の事例がないかの調査を検討している」とした。林裕議員(志)への答弁。
森谷隆文議員(かけはし)は、市のふるさと納税について質問。市は今年度の目標納税額を50億円としており、山田隆宴商工観光部長は現在の実績について4月が4629万円で前年同月比81・7%、5月が5525万円で同82・3%と報告。森谷議員は納税額が目標に達しなかった場合の対応を質問。伊集院健介企画財政部長は「収支不足が発生した場合に備え、予防的な検討を進める。状況によって対応が変わる」と述べた。 (柏)