
津別町教育委員会はこのほど、豊永の温水プールすいむ横の緑地に土俵を造成した。津別町相撲少年団の夏場のけい古拠点になるほか、大会などでも活用される。
相撲少年団はこれまで、中央公民館の研修室で、土俵のマットを使ってけい古を続けてきた。土の感触を確かめながら取組をしてもらいたいと、新たに造成した。
造成は少年団の団員や保護者、津別町相撲協会会員をはじめ、十勝相撲協会の会員、一般町民ら総勢約20人で実施した。緑地を深さ20㌢掘り下げて砂利を敷いて転圧。土俵に適した粘土質の土を30㌢入れ「たこ胴突き」と呼ばれる専用の道具で固め、俵を埋めて、直径4・55㍍の土俵を一日がかりで完成させた。
土俵造成に合わせて、町民から鉄砲柱用としてタモの丸太の寄贈も受けており、近く土俵の近くに設置するという。簡易的な物置も設置し、夏以降に利用を始める。
力士を目指す相撲少年団の池田湊くん(津別中1年)は「大相撲と同じような土の土俵でけい古ができるのはうれしい。早く取組をしてみたいです」と待ちきれない様子だった。
子どもたちを指導する白尾聡さん(41)は「多くの方のお陰で無事に造成できました。けい古だけでなく、大会なども盛り上がるはず。大相撲に挑む子が出て、津別の名を広めてくれたら」と話している。 (浩)
