置戸町の第3回定例町議会が24日に始まり、25日は一般質問が行われた。議員4人が登壇し、このうち2議員が町内の保健・医療体制について質問した。
一般質問で柏原勝議員は町民の健康診断の利用状況と課題について、がんリスク検査キットの利用状況を質問。
深川正美町長は「昨年、町内の30人が検査キットを利用し、診断を受け、このうち3割が高リスクの判定だったと聞いている。決定ではなく、あくまでリスクを知る検査だが、健康に興味を持ってもらうことは大事。本人の積極受診が大切で、受けて良かったという体験者の声を広げていく方法を考えたい」などと回答した。
阿部光久議員は、全国的に医療機関の経営状況は厳しさがひっ迫していると言われるなか「ある日突然、地域から医療機関がなくなってしまう可能性もある。町として医療機関を存続させ続けるための考えは」とただした。
深川町長は「他の首長の切迫感を肌で感じている。置戸には公立ではないものの地域が必要とする健診やワクチン接種など安心して暮らしていくために必要なインフラ病院があり、今後もあり続けてほしい。置戸高校の福祉との連携を含め、一緒に汗を流していければ」などと答えた。
補正予算案など可決し閉会
平野毅教育長を再任する人事案に同意。町児童館などの建設工事の指名競争入札の結果について、町内の北進工業㈱と北見市の北成建設㈱の構成で6億379万円の金額で落札されたことを報告。確認の質疑が行われ承認を受けた。補正予算案などを原案通り可決し25日閉会した。 (寒)