例年春先にヒグマの目撃情報が多いが、今年は暑い夏場に入っても出没が続いている。
北見市内では5月くらいから目撃情報が増えだし、5月14日には北見ヶ丘霊園でヒグマの足跡が発見され、園が一時閉鎖された。閉鎖が解除された19日にはその麓にある広明公園で目撃情報があった。住宅街に隣接した公園でもう片側の常呂川河川敷との間にいたそう。
6月11日には末広町で目撃情報。付近には無加川沿いの河畔林があるが、ほとんどは住宅街とあって「こんなまちの中まで」と一時騒然となった。なかには子どもを車で学校まで送迎する保護者もいた。市は目撃情報はヒグマと断定できていないとしているが、細心の注意が優先される。
「ひぐまっぷ」では今年発見されたヒグマの足跡や目撃情報の場所と日付が表示される。
7月に入ってからも出没が続いており「ひぐまっぷ」によると、4日に市内の開成、6日に若松、9日に南丘とだんだん市街地に近づいてきているようだ。
5日に市美園で発生した物損事故も衝撃的だった。蜂蜜採取の箱がヒグマにより荒らされたもので、藻岩山の麓の山林内で一般の人が立ち入ることのない林地とは言え、半径1㌔以内にスポーツ施設や学校があり、身近にヒグマがいることを実感させた。市は熊出没の看板を設置し、注意を呼び掛けている。 (寒)
