ヒグマに要注意

2025-07-22 掲載

(北見市/社会)

福島町では死亡事故も…

 道南の福島町で、新聞配達中の男性が熊に襲われる死亡事故が起き、住宅地での発生は道民の間に衝撃と不安を与えている。北見市は、ヒグマの目撃や足跡情報を地図上で示す「ひぐまっぷ」をインターネット上で運用し、情報発信している。市内では今年、接触事故こそ起きていないもののヒグマの目撃情報はこのところ住宅地近くでも散見しており、他人事ではなく注意が必要だ。

北見市が「ひぐまっぷ」活用など呼びかけ

インターネットで北見市が運用する「ひぐまっぷ」 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
インターネットで北見市が運用する「ひぐまっぷ」

 例年春先にヒグマの目撃情報が多いが、今年は暑い夏場に入っても出没が続いている。

 北見市内では5月くらいから目撃情報が増えだし、5月14日には北見ヶ丘霊園でヒグマの足跡が発見され、園が一時閉鎖された。閉鎖が解除された19日にはその麓にある広明公園で目撃情報があった。住宅街に隣接した公園でもう片側の常呂川河川敷との間にいたそう。

 6月11日には末広町で目撃情報。付近には無加川沿いの河畔林があるが、ほとんどは住宅街とあって「こんなまちの中まで」と一時騒然となった。なかには子どもを車で学校まで送迎する保護者もいた。市は目撃情報はヒグマと断定できていないとしているが、細心の注意が優先される。

 「ひぐまっぷ」では今年発見されたヒグマの足跡や目撃情報の場所と日付が表示される。

 7月に入ってからも出没が続いており「ひぐまっぷ」によると、4日に市内の開成、6日に若松、9日に南丘とだんだん市街地に近づいてきているようだ。

 5日に市美園で発生した物損事故も衝撃的だった。蜂蜜採取の箱がヒグマにより荒らされたもので、藻岩山の麓の山林内で一般の人が立ち入ることのない林地とは言え、半径1㌔以内にスポーツ施設や学校があり、身近にヒグマがいることを実感させた。市は熊出没の看板を設置し、注意を呼び掛けている。 (寒)

5日、市道沿いに設置された注意看板 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
5日、市道沿いに設置された注意看板

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  • ヒグマ

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