
常呂高校の田村優羽さん(3年)は全道高校陸上女子やり投げで2位。中学時代から全国常連で、今年の高校総体・広島インターハイでは「自己ベストを出せるよう頑張る」と控えめながら、内なる闘志を燃やす。
小学生の頃は野球少女だった。地元の野球少年団・常呂マリーンズで、男子に交じり四番打者を任されるスラッガー。陸上競技は中学校から始めた。100㍍走や四種競技を手がけ、なかでもジャベリックスローは抜きんでていた。
常呂中3年のときに出場したU16ジャベリックスローで全国5位。このときの45㍍13はオホーツク支部中学生女子記録になっている。
全道高校女子やり投げでは2番手ながら最後まで1位の選手を追い、5投目に41㍍04。0・03㍍及ばなかったが、勝負根性をみせた。
投てきフォームで今は「ブロックができない」ことが課題だそう。助走の勢いを軸足で受け止め、その反動で腕を振る。ブロックすると「腰や肘が痛い」が言い訳にはしたくない。毎年のように参加の全国大会も「インターハイでは記録を残せていない」。高校最後の夏に勝負強さを発揮し、ビッグスローを繰り出す。 (寒)