
帰社した女性記者が「今日も地味に暑いね」と話し掛ける。
調べると、北見では最高気温が観測史上最高の39・0度を記録した7月に比べ、8月に入ってからは「猛暑日」の出現はなく、一方で日平均気温がずうっと20度を上回っている。
8月ここまで最も高い気温は16日の32・2度で最も低いのは22日の13・5度。日平均気温は1日の25・7度を最高に24日の最低20・0度まで、寒暖差の幅の少ない日が続く。極端に暑い日がないのはありがたいが、涼しさももの足りないということか。
寒暖差のなさが農作物に影響も…
農業を営んでいる市民に聞くと「今年は夜の気温がなかなか下がらない。昼と夜の温度差は作物の糖度が増すのに大事なので心配だ」と首を傾げる。昼の気温が高くて、ほとんどの作物の収穫時期が早まっているのに、熟して甘味が増すのが足りないと顔をしかめる。
過去の8月1カ月間の日平均気温をみると、20度以上が29日間あったのは1976年8月と2006年8月の2回、30日間あったのは2010年8月の1回で31日間はない。逆に1980年は20度以上の日が0回だった。
例年ならば太平洋高気圧の張り出しが気温上昇の要因だが、今年はずっと暖かい空気に包まれている感じでいつもの夏とは違った新たな傾向のようだ。
お盆を過ぎると朝夕冷え込む日が多くなり、いっきに秋へと季節が進むのが例年の北見地方だが今年は…。 (寒)