
北見市北見自治会連合会の町内会福祉活動研修会がこのほど、北見市東三輪のサンライフ北見で開かれた。高齢者相談支援センター東部・端野の認知症地域支援推進員、飯澤富美さんが「認知症とその対応について」をテーマに講演した。
飯澤さんは、北見市の65歳以上の人口(今年3月現在)は3万8366人で高齢化率は35・2%、介護保険の認定(要支援1~要介護5)を受けている人は65歳以上の人口の20・7%であることを示した。
認知症は脳の病気で、認知症になると起きる症状に「覚えられない」「すぐ忘れてしまう」「2つ以上のことが重なると理解できなくなる」などを挙げた。心の状態や性格、環境によって現れる認知症の行動・心理症状(BPSD)では「自信を失い、すべてが面倒に」「将来への望みを失ってうつ状態に」などを挙げ「まわりの人の助けがあればよくなります」と話した。
市内7カ所に高齢者相談支援センター(地域包括支援センター)があることや介護保険、高齢者福祉サービスなど対応しているサービス、制度について説明。実際の支援ケースとして、民生委員や近所の人から「様子がおかしい」との相談を受け、病院の付き添いといった支援につながったケースなどを紹介し「地域で困りごとを感じながら生活している方をみかけたら、まずは地域の高齢者相談支援センターに相談を」と呼びかけた。
また、同センター常呂の坂本恵さんを講師に、センターで介護予防の一環として取り組んでいる体操のひとつ「ふまねっと体操」に参加者が挑戦。坂本さんの指導で楽しそうに体を動かした。
