災害が少ないという思い込み一番危険

2025-10-29 掲載

(北見市/社会)

北見自治連が研修

地域で考える防災や気象テーマに
「大雪の年になるかも」

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 北見市北見自治会連合会の防災・防火対策研修会がこのほど、北見市東三輪のサンライフ北見で開かれた。「地域で考える防災対策~異常気象、もう常識は通じない」をテーマに、市総務部防災危機管理課の川村昌之啓発担当係長が講話を行った。

 北見市で想定される災害として「地震」「洪水」「土砂災害」「風水害」「大雪」を挙げ、過去の被害と注意が必要な場所や状況などをそれぞれ説明。大雪では、2004年1月に北見で起きた豪雪災害時の状況を紹介し「根室半島近くに低気圧が来るときは注意が必要。ここ数年では雪は少ないが、大雪の年になるかもしれない」と注意を促した。

 台風の災害情報はテレビやラジオ、新聞、インターネットなどで台風が来る5日前から入手可能なため、1日前には「台風の強さ、風、雨量などを確認しておく」。このほかハザードマップの確認や気象庁の「キキクル(危険度分布)」、国土交通省の「川の防災情報」、「ヤフーの防災アプリ」の利用をはじめ、「メール@きたみ」の登録を呼びかけた。災害時には「開設避難場所など、避難情報は必ずキャッチしてほしい」と話した。

 ストーブやアルファ米など北見市で備蓄しているものを紹介し「町内会でトイレ処理セットを各家庭に配ることも防災対策のひとつ」と提案。食品や水、燃料といった家庭での備蓄品については「備蓄は最低3日分、できれば1週間分を」と語った。

 「北見市は災害が少ないと言われるが、災害が少ないから大丈夫ではない」とし「災害が少ないと思うことが一番危険。災害は必ず起きる」と話した。北見市で2023年に配布した「防災いつでもノート」の確認や町内会での防災に関する学習会の開催を呼びかけた。 (菊)

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