
北見市高齢者相談支援センター留辺蘂(北見市留辺蘂・温根湯温泉地区地域包括支援センター)の「オレンジカフェ はあとふる」がこのほど、市立留辺蘂図書館で開かれた。9月の「認知症月間(世界アルツハイマー月間)」にちなみ、年に1回のオレンジマルシェも開かれ、賑わいをみせた。
認知症の人や家族、地域住民など誰でも自由に参加できるオレンジカフェ。同留辺蘂では2カ月に1回、自治区内各地で開いている。
オレンジマルシェは昨年から同月間に合わせて開催。地域の事業所や地域住民らによる野菜やパン、手芸品が販売され、お年寄りをはじめ、多くの人が訪れた。
オレンジカフェでは買い物を楽しんだ人達らがお茶やコーヒーを飲みながら会話をしたり、ぬり絵やおりがみを楽しむ人の姿も。血管年齢などが分かる健康測定も設けられた。
参加したグループホームで暮らす90代の男性は「みんなと話せるから楽しいね」と笑顔。地域サロンを開くなど活動している80代の男性は「認知症でも何もできなくなるわけではなく、できること、楽しめることがある。新しい認知症観を多くの人に知ってもらうことが大事だと思う。いろいろな形のオレンジカフェがありますが、このような形(マルシェ)もいいですね」と話していた。
また、同月間に合わせ、地域のさかえ保育園、おんねゆ保育園の園児とグループホームのお年寄りがいろ紙や手形で作成した共同制作も、同図書館内に展示している。28日まで。 (菊)
