
■8割が公開
市長交際費は、行政執行上やまちの利益のために、市・町・村を代表して首長が外部との交際・交渉に利用するための経費。祝い金や式典への出席費、慶弔費、お土産などに支出される。
網走市議の村椿敏章氏(共産党議員団)によると、道内にある35市のうち、市長交際費を公開しているのは8割強の29市。公開していないのは、網走市や夕張市、紋別市、登別市、根室市の6市となっている。
9月の定例市議会での村椿氏による一般質問では、水谷市長が市長交際費の公開を拒む理由が明らかになった。次の通りだ。
「企業誘致などトップセールスの詳細を明らかにすることは市政運営に影響を与える」
■審査できない
9月の定例市議会・決算特別委で古都氏は、市側とのやり取りを通じた上で24年度の市長交際費について、「(交際費は)税金で支出されている。(水谷市長の交際費支出額は)北海道知事よりも多いが、(支出項目の詳細は)公開されていない。こうした状況で(決算審査するのは)難しいのではないかと思う」との考えを示した。
古都氏は決算委での意見集約の中で、議会側に対して、市長交際費の公開を検討するよう附帯意見をつけるよう求めたのだが…。
…………………
次回は、古都氏が提案した附帯意見に反対した会派などを紹介する。