
朝からしっかり食べて、元気な一日を過ごそう―と北見工業大学は14日から、学生を対象に「100円朝食」を始めた。昨今の物価高対策を兼ねた事業で、さっそく買い求めた学生は「ありがたいです」とパンや野菜ジュースを袋に詰めていた。
不規則な食生活が原因で生活リズムが乱れ、体調を崩してしまうといった学生の健康管理や生活習慣を改善し、学業に専念できる状態を維持するのが目的。原資は北見市ふるさと納税の寄付金と日本学生支援機構からの助成金を充てて実現した。
1講時が始まる前の午前8時半から学内の生協購買で販売。取材した5日は、ゆで玉子やイチゴジャムのサンドイッチ、ゼリー、お茶など5品が計100円で並んだ。日替わりでおにぎりやヨーグルトが提供されることもある。購入した中国からの留学生は「朝食をとったり食べないこともあり、とてもたすかります」と感謝した。
初日は約30人が利用。同大は「パンをかじりかじりでも1講時に間に合えば」と積極利用を呼び掛け、学部2年の男子学生は「これからは朝食をとるようにします」と話した。
12月19日までの間で30日間実施する。 (寒)