
訓子府町の東町町内会は7年前から週1回「いきいき百歳体操」を実施している。参加者は延べ4600人を超えており、介護予防だけでなく、住民同士の交流の場として定着している。
「いきいき百歳体操」は高知市発祥の介護予防運動。手首や足首に重りを付け、椅子に座って手足をゆっくりと動かすことで筋力とバランス能力の向上を目指すもの。
同町内会では2018年の体験会を機にスタートし、21年からは訓子府オリジナルの健康運動「新・訓子府音頭体操」も取り入れ、毎回1時間ほど体を動かしている(写真)。参加者からは「椅子から立ち上がりやすくなった」「足が痛くて座れなかったが、少しずつできるようになってきた」という声が聞かれる。
体操が始まった当初から今まで、ほぼ休みなく参加している最高齢の西川ハルさん(98)も「体操の後は調子がいい。町内会でこういう集まりがあるのがありがたい」と笑みを浮かべ、家庭菜園と毎週の百歳体操への参加が健康の秘訣と話した。
小野良次会長(73)は「開始当初よりも人数が少なくなって寂しくなってきました。参加したことがない人も気軽に顔を見せにきてほしい」と呼び掛けている。
活動は毎週月曜日の午前9時半から東町会館で行っている。 (理)