
11月は「秋のこどもまんなか月間(児童虐待防止推進月間)」。同月間に合わせ、子ども達を虐待から守りたいという思いから始まったキャンペーン「オレンジリボン運動」が、全国各地で広がりをみせている。北見市内でもボランティア団体「国際ソロプチミスト北見」が今年はじめて「オレンジリボン運動」として街頭啓発を実施した。
2004年、栃木県小山市で3歳と4歳の幼い兄弟が、父親の友人から何度も暴行を受け、橋の上から川に投げ込まれて幼い命を落とすという事件が起きた。この事件をきっかけに小山市の市民が立ち上げた団体が、児童虐待を防止する運動「オレンジリボンキャンペーン」を05年にスタート。翌年からは「オレンジリボン運動」に名称を変え、活動は全国に広がっている。
北見での街頭啓発は、同会の辻かず子会長ら13人が同イオン北見店前で実施。オレンジリボン運動について書かれたチラシなどを来店客らに配布し、児童虐待防止を訴えた。また合わせて、デートDVについて知ってもらいたいと「ウイメンズ・きたみ」のリーフレットも配った。
辻会長は「子どもの虐待は増えていると聞きます。私達が啓発をすることで少しでも心に残ってもらえたらうれしい。今後もオレンジリボンの活動に力を入れていきたい」と話していた。 (菊)