
チームは高みをめざし、海外にも活動の場を広げる。カーリングの世界最高峰とも言われるグランドスラムなどの国際大会で腕を磨いた。その成果が日本選手権で現れ、2021年に制覇する。
一方、26年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック女子カーリング日本代表チームを決めるための代表決定戦は、出場するためのいくつかの規則が設けられた。
24年に日本選手権を制したSC軽井沢クラブが真っ先に決定戦入り。25年の日本選手権開催時で世界ランク国内上位のロコ・ソラーレ(当時世界5位)は日本選手権3位に入れば決定戦に進出。当時世界ランク11位のフォルティウスは25年の日本選手権で優勝するしか、ミラノはもちろん世界最終予選に進む道がなくなった。その崖っぷちの日本選手権でフォルティウスは優勝する。
女子カーリングの世界最終予選日本代表決定戦は9月、稚内市にSC軽井沢クラブ、ロコ・ソラーレ、フォルティウスの3チームを集め開催。予選で各チーム2戦ずつ戦い、上位2チームが決定戦に進む。その予選リーグでフォルティウスは初戦、ロコ・ソラーレに7―9、2戦目はSC軽井沢クラブに6―8で連敗。一つも負けられない崖っぷちにまたもや立たされた。
予選2日目。勝利しなければ道が途切れるフォルティウスはロコ・ソラーレに7―6、ここも勝つしかないSC軽井沢クラブに5―3で勝利した。その結果、3チームが2勝2敗で並び、ロコ・ソラーレとのタイブレークに。勢いに勝るフォルティウスが7―2と圧倒し、SC軽井沢クラブとの決定戦に進む。 <つづく>(寒)