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半世紀経て一冊にまとめる

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2018/01/09掲載(大空町/社会・文化)

故・荻原教兼さんの著作 

大空町東藻琴在住の女性(70)が、50年ほど前に東藻琴で文芸誌を主宰した故・荻原教兼(のりかね)さんが残した詩や俳句、随筆などを一冊の本「山男スケベのうた 雑品集」としてまとめた。「さまざまなものを愛した荻原さんの作品を多くの人に読んでもらいたい」と話している。

東藻琴でかつての活動仲間 女性(70)が
多くに「読んで」と半年かけ

女性によると、荻原さんは長野県出身。その後、満州に渡り、引き揚げ後、旧東藻琴村に移住した。林業作業員として働く一方、50代だった昭和42年から43年にかけて文芸誌「仲間」を主宰。「東山助平」のペンネームで古里や青春時代の思い出などをつづった。

 随筆、随想や詩、俳句、短歌をはじめ浪曲台本、民謡まで幅広く手がけ、表紙の版画も毎回、自作した。「助平」というユニークなペンネームには、何でも興味をもち、手がけるという意味が込められているという。

 当時20歳だった女性は10数人の同人の1人として「仲間」に参加していた。「荻原さんが皆の投稿をまとめ、ガリ版で仕上げてくれた。穏やかな人柄が印象に残っている」と回想する。

 数年前、リフォームで自宅を整理した際に、久しぶりに冊子を手に取った。約50年が過ぎ、装丁はもろく、青インクの文字は薄くなっており、読み返すうち「荻原さんの作品を残したい」という思いを募らせた。

 「仲間」のほか、荻原さんが残した文芸誌や作品集から作品を選び、半年かけてパソコンで文字を打ち直し、挿絵は自ら描いて一冊にまとめた。A5判216ページに48編を収録。20部を刷り、東藻琴と女満別などの図書館をはじめ、荻原さんに縁がある知人らに贈った。女性は「荻原さんは古里や家族、人々を愛した方。一冊にまとめることで、多くの人に読んでもらえたら」と話している。(浩)