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北見叢書刊行会が結成30年

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2020/02/03掲載(北見市/文化・歴史)

北見の風土や文化を後世に

 北見の風土や文化を後世に伝えたいと「北見叢書(そうしょ)」を刊行している北見叢書刊行会が、今年で結成30年を迎える。これまでに人々の暮らしの中から紡ぎ出されてきた小説、歴史、短歌などをまとめ、18集を発行してきた。北見叢書刊行会代表で創立会員の伊藤公平さん(82)は「結成当時は、みんな40代か50代。北見の文化を形にして残そうという思いがあった」と話す。

代表・伊藤 公平さん(82)
小説、歴史、短歌など18集を発行
戦争体験など当時の貴重な資料にも

 北見叢書刊行会は、郷土史家で作家の故・菅原政雄さんや劇作家で現北海道手作り絵本の会会長の松岡義和さんらを中心に、地域の同人誌などでそれぞれ執筆していた有志が集まり、結成した。

 伊藤代表は「文章を書く人間は、みんな何らかの形にしたいと思っているもの。まとまっている作品がある人は、それぞれ自分の責任を持って刊行しており、当初はみんながワイワイと集まっては次々と発行していました」と当時を振り返る。

 第1集は「石田忠明小説選集」。北見在住の作家・石田さんのそれまでの作品8作を集め、1991年に刊行した。装丁は市内の画家・田丸忠さんが担当し、表紙のフォルムは北見市北進遺跡出土の石刃を、マークはキタミソウをイメージしたという。

 同年、第2集「NHK・北見放送五十年-地域の文化と共に」を発行。ラジオ体操、のど自慢、NHK合唱コンクールなど、NHK北見放送局開局からの歴史と地域とのかかわりを17人が執筆した。

 中でも、第3集の「土浦からの便り-北見出身海軍飛行予科練習生の記録」、第7集「草原の死闘-ノモンハン事件と北見の兵士」、第10集「北見の町の軍需工場-アルコール工場の顛末」、第16集「語り継ぐ戦争体験-再び戦争をしないために」と4冊が戦争をテーマにしている。戦争体験者の話が多数あり、当時の状況を知る貴重な資料にもなっている。

 また、「ある興行師伝-道上十松とその時代」、「開拓のころ-女も子どもも一生懸命でした」、「草原の死闘」「北見・むかしの話Ⅱ」「看板絵描きの昔語り」の5冊が絶版に。一方、「北見の温泉-北見近辺の温泉見て歩記」、「薯上遊神-海内無双の薯版画家 香川軍男」が、読者の要望に応えて再版されている。

 これまでに発行している18集の執筆者は北見、訓子府、美幌、釧路、旭川、札幌など245人以上にも及ぶ。

 1993年、94年、97年と1年に2冊を刊行していた年もあったが、会員の年齢や日程の関係などから2013年の「看板絵描きの昔語り」を最後に、刊行されていない。

 伊藤代表は「文章を書いている人はたくさんいる。書くということは読んでもらうことを前提にしている。若い人など、誰かが引き継いでやってくれたらと思う」と願っている。

※北見叢書は、北見中央図書館が所蔵しているほか、絶版以外は図書館ネットワークサービス北見営業所(福村書店)で購入することができる。