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2020/02/07掲載(北見市/社会・本誌連載)

西洋野菜 特産チコリ
端野で収穫盛ん

 特産の西洋野菜「チコリ」の収穫が北見市端野町二区の栽培施設で本格化している。サラダなどに利用される芽の部分とともに、最近は根の部分の活用も注目され始めた。栄養価が高く、捨てるのはもったいない-と行政機関などを巻き込んで高付加価値化を研究。地元の菓子店が、根を混ぜ込んだチコリプリンを商品化した。クリーン農業で独自の軟白栽培を編み出した農家の人達は「1本で2度おいしく、葉も根もぜひ味わって」と農閑期とはいえ手間の掛かる作業に追われている。

芽はサラダなどに、最近は根も着目
地元の菓子店が「チコリプリン」商品化

 他に先がけてチコリ栽培の研究を開始したのは1988(昭和63)年。数軒の農家で、たんの地子里研究会(小川吉猶会長)を結成し、化学肥料ゼロ・農薬ゼロのクリーン栽培を試行錯誤で研究してきた。

 同会によると、チコリは和名キクニガナと呼ばれ、地中海地方から日本に伝来したのは古く江戸時代だそう。

 栽培は、6月に畑に種をまき、いったん露地栽培。11月に掘り上げ、茎を切り落とし根の部分だけ屋内で保存する。D型倉庫の栽培床に時期をずらして根の部分を移植。寝かせた根の上に厚さ30~40㌢ほどたっぷりと籾殻(もみがら)を掛ける。稲作農家でもある小川さん方で栽培された稲のふかふか籾殻を布団に、暗い室内でチコリはゆっくりと育っていく。「籾殻にはネズミが入って来ない。昔からの農家の知恵だね」と小川会長。

 大事なのは温度管理だという。

 冷蔵庫の中にいるような倉庫内だが、チコリ根を移植した栽培床にはパイプ管がはわされ、地温を15度に保っている。そこにも籾殻が役割を果たし、一定の保温効果を発揮する。籾殻が無いと、温度センサーはひと桁台だ。

 約1カ月後、籾殻を掘り起こすと白い芽が10㌢ほどに成長している。鉄分が豊富で時折、きれいな赤い色が交じる。11月に移植したチコリは年末年始用として1カ月後の年の瀬に収穫。その際に植えたチコリが今、収穫期を迎えた。

 一方これまで廃棄していた根の部分に着目。地域資源を活用した商品開発に取り組む北見市雇用創造協議会はチコリ根をペースト状に加工したレシピを作成。食物繊維などを豊富に含む根と乳製品を組み合わせたプリンを地元端野の菓子工房Shigaが商品化した。その名も「小川さんちのチコリプリン」は産学官連携交流事業の即売会でも好評を得た。

 収穫作業をよく見ると、チコリの芽の下には、おとなのこぶし大の太い根が付いている。「この太い根だから芽がしっかりと成長できる。その根だから、栄養もたっぷりある」と小川会長。収穫作業は、春の農作業が始まる3月まで行われる。 (寒)