訓子府高校美術部と武蔵野美大
訓子府高校美術部と武蔵野美大
2021/04/07掲載(訓子府町/教育)
生徒、学生が対話型作品鑑賞会
東京と結びオンラインで品評
創作のヒント、学生生活…
モニター画面の美大生と語り合う、訓子府高校美術部の生徒達
訓子府高校美術部の生徒と武蔵野美術大学(東京都)の学生との「対話型作品鑑賞会」が初めて、オンライン形式で行われた。くんねっぷアートタウンプロジェクトの一環。生徒と学生はしだいに打ち解け、制作の悩みなど互いの問い掛けに率直に答えていった。
訓子府町教委が企画。新型コロナ感染対策のため互いに行き来する交流事業を止め、インターネットを通じ映像と音声をやりとりするオンラインミーティング形式で実施した。
町公民館に展示された学生の絵画を生徒達が鑑賞し、東京などの自宅にいる学生との間で、作品についての感想などを話し合った。生徒から創作に関し、絵筆が進まないスランプの乗り越え方についての悩み相談に、美大の学生は「1カ月が限度だが、手を動かし続ければ自然と戻ってくる。最初に描いた絵を見るのも一つの方法」などと答えていた。
緊張気味だった両者もしだいに打ち解け、生徒の「大学生活は?」の問い掛けに、学生は「気が合う人が多い。なかには変な人もいるけどようは自分しだい」と場を和ませていた。
同美術部の部長(新2年)は「作者としての心情がよく伝わってきて良かった。早く描きたい気持ちにさせてもらった」と刺激を受け、創作意欲を高めていた。 (寒)