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展示物改修の着工時期選定に苦慮

2021-11-25 掲載

(網走市/社会)

網走市の天都山展望台・オホーツク流氷館

 網走市は、2015(平成27)年に建て替えた「天都山展望台・オホーツク流氷館」の展示物を改修する計画だが、着工時期の選定に苦慮しているようだ。改修費の財源としている「観光事業基金」の積み立て金が予想以上に減少するなど、新型コロナの影響に伴った同施設入館者の激減を背景に、市は同施設をリニューアルするタイミングを探っている。

コロナ禍による入館者激減で「観光事業基金」が予定額割り込み

改修を控えるオホーツク流氷館
改修を控えるオホーツク流氷館

 同館の改修は、現在の施設が完成する前からの既定方針。市は今春、改修計画を策定し、水中カメラマンが撮影したリアル映像を展示室で観覧できるようにするなどし、施設の新たな魅力を創出することを決めた。改修工事の着工時期は未定としている。

 市は改修費を最大で1億2千万円とする。財源は、同施設建て替え時から積み立ててきた同基金を活用する方針だが、その基金残高が「改修費1億2千万円」を下回ってしまう可能性が出てきた。

 同基金には、年度ごとに同館入館料などを原資とする“市の収益金”を積み立てている。関連資料によると、17年度は3734万円余りを積み立て、基金残高は1億714万円余りだった。19年度は2326万円を積み立て、基金残高は1億6千万円余りまでに増えた。

 しかし、新型コロナ感染拡大の影響で入館者が激減し、伴って20年度の同基金への積み立て金はゼロとなった。加えて、改修計画の策定費と展示用動画素材の撮影費の支払いが生じたため、同基金から4700万円余りを取り崩した。

 その結果、同基金残高は1億1300万円余りに減少(20年度末時点)。改修費の最大見込み「1億2千万円」を下回ってしまい、基金だけでは改修費を捻出できない事態に陥った。

 今年度上半期(4〜9月)の同館入館者は約2万4千人。前年同期より1千人ほど減少しており、このペースでいくと同基金への積み立て額の“急増”は難しい状況。つまり、同基金残高は増えない可能性が高まっている。

 仮に、基金だけで改修費を捻出できなかった場合、一般財源を充てることも考えられる。ただ、網走市は「新庁舎の建設」や「埋め立て処分場問題」など、新たな“大型出費”が続くことが予想され、既定方針とはいえ同施設の改修着工のタイミングの選定は市役所にとって大きな“難問”となっているようだ。(大)

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