北見市は、建て替えと大幅なコンパクト化を予定する市営住宅「若葉団地」について、余剰地となるエリアの利活用方法を探る「サウンディング型市場調査」を3月下旬に実施。25日に開かれた市議会建設上下水道常任委員会で結果を報告した。
高栄団地、小泉団地に次ぎ市内3番目の規模を誇る同団地だが、築後40年を経て老朽化が目立ち、入居世帯の減少も進んでいる。
市は若葉2、4、6、7丁目にまたがる団地のエリアを2丁目に集約する考えで、今年度は建て替えに向けた基本計画・基本設計などに着手する。4、6、7丁目の住宅は解体または何らかの方法で利活用を図る考え。
市は3月下旬、民間事業者との直接対話で情報を集める同調査を実施。不動産業と建設業の4グループから意見を聴取した。
主な意見では、賃貸住宅として活用する案や保育園を併設した高齢者向け住宅として整備する案、労働と休暇を組み合わせたワーケーション、お試し移住の施設などの案が出されたという。このほか事業実現に向けた進め方や課題についても意見を得た。
市側は「熱心に意見をいただき、民間事業者が余剰地エリアの価値を認めていることが確認できた」と説明。今後の利活用検討に向けた判断材料にしていく考え。(柏)