プロトレーナーの吉原剛さんを講師に迎えるスポーツ座談会(アスレチックワールド主催)が3日、美幌町マナビティーセンターで開かれた。
吉原さんは福岡県出身。渡米してトレーニング理論を学び、日本のプロアスリートの指導、台湾のプロ野球選手のパーソナルトレーニングなど幅広く活躍している。
2日には大空町で認知症予防をテーマに講演。座談会には陸上に取り組む小中高生とその保護者ら30人ほどが参加した。
吉原さんは「勉強の成績と記録は100%比例する」と持論を紹介。「『なぜこの練習をやるのか』という理由を知るのが大切。勉強は『考える力』を養うため。練習が何につながるかを考えられれば、成績を上げることができる」と話した。
10年後、15年後の自分の目標を鮮明にイメージし、逆算して努力することが大切だとし「失敗しても続けること。だめなのは失敗することでなく途中でやめること」と話した。「一日に一回、親に言われる前に家の手伝いをしてみて。手伝えることを探すことは、空気が読めて状況判断ができ、社会が求める『目配り、気配り』ができる人材につながる」とすすめた。
後半は参加者が質問。幼少期に必要な運動や、望ましい保護者の距離感、冬季のトレーニング方法などの質問に丁寧に答えていた。(浩)