美幌町出身の絵本作家でイラストレーターの山崎由貴さんが、美幌町の広報紙「広報びほろ」1月号表紙のイラストを手がけた。美幌町図書館では山崎さんの作品「おすしアイドル」(白泉社)の原画展が開かれている。
山崎さんは2024年、すしのアイドルが夢に向かって進む「おすしアイドル」でMOE創作絵本グランプリを受賞。デビューを果たした。
1月号の表紙では、しめ縄や鏡もち、干支(えと)の巳を中心に、「謹賀新年」と書き初めをするエゾリス、伊達巻を食べるシマエナガなどの動物たちを描いた。てん菜やアスパラ、ニンジンなど美幌産の野菜を散りばめた。動物、野菜の笑顔あふれるイラストになっている。
山崎さんはイラストについて「旬でない野菜もマフラーやセーターがあるので元気いっぱい。鏡もちに乗ってやってきた見慣れない友だち(橙)を歓迎しています」とコメントを寄せている。
原画展は「おすしアイドル」各ページの原画を展示。山崎さんがそれぞれの絵に込めた意図を解説する文も合わせて紹介されている。山崎さんと面識があるという女性は「これからの作品にも期待しています」と見入っていた。
原画展は、美幌町図書館と歩む会(中川能典会長)が24年に開いた古本市の益金を活用して開いた。入場無料で29日まで。2月10日から22日までは訓子府町図書館でも開かれる。 (浩)