北見在住の彫刻家・小川研さん(75)の初個展が、北網圏北見文化センターで開かれている。「球体已然」をテーマに、北海道で暮らす中で制作したという19点と作品の写真9点を展示している。26日まで。入場無料。
小川さんは広島県出身で、武蔵野美術大学卒。1986年に北海道に移住した。管内各地のモニュメントなどを制作し、現在は端野町協和にアトリエを構えている。個展はNPO法人オホーツク文化協会20周年記念事業。
輪にした無数のステンレスワイヤーで表現した「泡のビーナス」、ブラックアウト(大規模停電)の経験から生まれたという「鬼灯(ほおずき)」、神話を元にした高さ270㌢の大作「ダナエ」など、繊細さとダイナミックさを合わせた作品が並んでいる。
小川さんは「日々の生活の中から生まれた作品ばかりなので、共感してもらえれば」と話している。
23日(木)午後1時半からは小川さんによるギャラリートークも行われる。参加無料。