近年の夏場の猛暑を受け、エアコンの導入については9月の町議会定例会で一般質問があったほか、平野浩司町長と町民の意見交換の場でも、保護者から学校や保育園への導入を要望する意見が出された。
導入にかかる事業費は3億4789万円。国の総合経済対策などを活用する。12施設のうち小中学校3校と中学校2校の5施設は、普通教室と特別支援教室、職員室に導入。教室数などにより19~37台を設置する。事業費は5施設合計3億1893万円で、全体の9割以上を占める。
このほか、東陽保育園、美幌保育園もそれぞれ7台を設置。子育て支援センターなどが入るコミュニティセンターに9台、稲美の青稲地区ふれあい会館にも1台を設置する。
平野町長は、学校を休校にしたり、冷房を効かせる「シェルター」を公共施設内に開設した今夏の猛暑を振り返り「災害と同じような対応を求められた。一方で、自宅で暑さに対する安全が守られるのかという心配もあり、安全確保に努める必要があると判断した」と提案の意図を話した。(浩)