小学校へのエアコン設置進む

2024-05-17 掲載

(北見市/教育)

北見市 6月中に全小学校、義務教育学校に導入へ

 北見市は、児童生徒らの熱中症対策として小中学校へのエアコン設置を進めている。2023年度中に小学校4校へのエアコン設置が完了しており、6月中にはすべての小学校と義務教育学校への導入を目指す。その後は順次中学校への設置を進める考え。猛暑対策として緊急性の高い事業だが、一方で健全化が求められる市の財政難の中で電気代の増加が新たな負担となる。

中学校は小学校完了後に着工
今夏はスポットクーラーを活用

高栄小に設置されたエアコン == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
高栄小に設置されたエアコン

 市は市内36校(小学校22校、中学校13校、義務教育学校1校)のうち、すでに冷暖房が完備されている端野小、今後校舎改修を予定する光西中と相内小を除く33校にエアコンを導入する。

 対象となる教室はすべての普通教室、特別支援教室、保健室で、小中学校合わせて440~450台を新設する計画。市は国の交付金を含む7億9900万円を予算化した。

 2023年度中に先行して小泉小、三輪小、高栄小、留辺蘂小の4校で整備が完了。現在は残りの小学校16校と義務教育学校1校で工事を進め、6月末までの完了を目指す。

 中学校12校については小学校の工事が終わり次第、着工の運びとなる。中学校のエアコン設置は今夏に間に合わない見通しで、市は代わりにスポットクーラー(冷風機)を設置して暑さに備える。

稼働後は高額な電気料が市の新たな財政負担に

 エアコン導入に伴い、稼働に要する電気料金が大きく膨らむ。市の試算によると、仮に15の教室にエアコンを設置する学校の場合、年間100万円弱の電気料金がかかるという。その夏の気象条件や使用頻度、電気料金の増減にもよるが、市全体で年間数千万円もの電気料金が新たな財政負担となる見通しだ。(柏)

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