さきごろ道の津波災害警戒区域に指定にされた北見市常呂自治区で3日、住民説明会が開かれた。
「津波防災地域づくりに関する法律」に基づき、道はオホーツク沿岸の津波浸水想定区域を定めている。津波災害警戒区域は、最大クラスの津波が発生した場合に被害が生じるおそれがあるエリアで、市内では常呂自治区の東浜、豊浜、弁天地区、栄浦などの海岸沿いが対象。
市は津波災害警戒区域の指定に伴い、津波ハザードマップの更新を進めており、来年度に配布する予定。
地震発生から最速11分
「迷わず避難を」
説明会は常呂漁協漁村センターと常呂町公民館で開催。道と市の担当職員が講師を務めた。
道の建設政策局維持管理防災課の藤原英明主査は、早ければ地震発生から11分で最大高さ4・1㍍の津波が海岸に到達する想定を報告。「大きな揺れを感じたらいち早く安全な場所へ」と呼びかけた。
常呂総合支所の工藤豊防災推進担当主幹は「津波注意報(高さ20㌢~1㍍)」「津波警報(1~3㍍)」「大津波警報(3㍍以上)」発令時の各避難対象地域や避難場所を説明。「津波はすぐに到達する。防災行政無線などから津波警報が流れたら迷わず避難を」と呼びかけた。
漁村センターの説明会参加者は、高台に通じる津波避難路を使って避難訓練に取り組んだ。(柏)