一般社団法人全日本司厨士協会北海道地方本部と美幌町が5日、食を通じた地域活性化に関する連携協定を締結した。
北海道地方本部は、道内9支部で合計1千人以上の司厨士が所属。協定で両者は、商品の開発や食材・商品の発掘、特産品の販路拡大、食に関する人材育成、食を通じた美幌町の魅力発信などに取り組む。
北海道地方本部が自治体と協定を結ぶのは今回が初めて。締結以前にも、2021年には美幌産有機野菜を使った「豊平館プレミアムカレー」、22年にはふるさと納税返礼品を使ったレシピをそれぞれ開発。23年の町制100周年記念式典ではスイーツを提供するなど連携してきた。
5日は役場庁舎で締結式が行われ、北海道地方本部の舟橋裕司幹事長と平野浩司町長が協定書に署名し握手。平野町長は「ノウハウやアイデアを提供いただき、積極的に地域活性化を図りたい」、舟橋幹事長は「料理を通じて皆さんの役に立てるよう、進んでいきたい」と抱負を述べた。
式には美幌商工会議所の後藤哲也会頭、美幌観光物産協会の宮田博行会長も同席。「新たな商品開発に期待している」などと述べた。
連携の本格的なスタートは24年度から。舟橋幹事長は「機能性を兼ね備えたスイーツに向く食材など美幌には魅力がたくさんある」と話した。(浩)