生物由来資源を材料につくる炭「バイオチャー(バイオ炭)」の利用方法や最新の動きを紹介するセミナーがこのほど、北見市内のオホーツク木のプラザで開かれた。会場とオンライン合わせて約60人が参加した。
管内のNPO法人8団体が運営する㈱地域価値協創システム(本社・美幌町)が主催。同社は、廃棄農作物や間伐材を使った製炭事業を通じ、未利用資源の有効活用やゼロカーボンの実現、障がい者雇用の創出を目指している。セミナーはバイオチャーを例に、地域資源を有効活用して環境や経済・社会をよくする「地域循環共生圏」のあり方について考えてもらおうと企画した。
セミナーでは、バイオチャーの活用について探究学習を行ってきた北斗高校1、2年生8人がこれまでの学習成果を発表。規格外野菜や廃棄野菜を炭化し、土に施用することで廃棄野菜を処理する際に発生する二酸化炭素を抑えられるほか、土壌の保水性などが向上することから循環型農業の実現につながる、などと話した。
このほか、高槻バイオチャーエネルギー研究所(大阪)の島田勇巳所長、京都芸術大の服部滋樹教授の講演も行われた。(理)